歯が少なかったり、入れ歯を使わなかったりする高齢者は、外出することが少ない「閉じこもり」の状態になるリスクが高まることが分かりました。
研究によりますと、65歳以上74歳未満の高齢者で歯が19本以下で入れ歯を使っていなかった人は、外出する頻度が週に1回未満の「閉じこもり」と呼ばれる状態になる傾向が、入れ歯を使っている人より1.39倍、歯が20本以上ある人より1.78倍、それぞれ高かったということです。
研究グループは歯が少ないことで会話がしにくくなって外で人と会う意欲が衰えているほか、十分な食事をしなくなって体力が落ちることにつながっているのではないかと推定しています。
研究グループの代表は「歯の健康を保つことや入れ歯を適切に使うことの大切さを裏付ける研究結果だ」と話しています。