「顎のコリ」が肩コリや腰痛など全身の不調につながる

情報源: 「顎のコリ」が肩コリや腰痛など全身の不調につながる(NEWS ポストセブン) – Yahoo!ニュース

近年、あごを巡る健康トラブルが増えている。厚労省歯科疾患実態調査』(2016年)に基づいた推計によれば「口を開くときに“カクッ”といった音が鳴る」「痛みを感じる」などの症状を抱える「顎関節症」の患者数は推定1900万人とされる。

「あごの筋肉が緊張すると、側頸筋や僧帽筋など首から背中にかけて広がる筋肉がつられて緊張し、肩こりを発症します。また、これらの筋肉の緊張状態が続くと、交感神経が優位になり、血流が悪くなって腰痛や頭痛、疲れ目を発症します。

 そうして生じている痛みやこりは、患部を直接ほぐすのではなく、『あごの筋肉』の緊張を解消することで取り除けるのです」

「あごのこり」が生じるメカニズムとはどのようなものなのか。

「TCH(上下歯列接触癖)によって起こります。これは、無意識のうちに上下の歯を長時間接触させてしまう癖のことです。

 上下の歯は離れているのが正常です。しかし、上下の歯が接触することで『側頭筋』と『咬筋』という2つの噛むための筋肉が緊張してしまいます。これらの筋肉の緊張状態が長く続くと、顎関節症を発症し、痛みが生じたり異音が鳴ったりするようになる。上下の歯が軽く触れ合うだけでもこれらの症状は起こりますから、当然、歯を食いしばってしまうと症状は悪化しやすくなります」

 この結果は2006年に発表し、今や欧米にも浸透しつつあります。しかし日本では、歯科医であっても顎関節症の専門家でなければ、TCHが原因だということを知らないのが現状です」

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