在日外国人の7割が『日本人の口臭にガッカリした』
と答えた調査もあります。
35歳以上の日本人の8割が、
口臭の最大要因になりうる
歯周病にかかっているとされていますが、
9割の日本人は『自分は歯周病ではない』
と回答するなど無自覚。認識に乖離があるのです。
日本人の歯周病が多い原因として、
日本はアメリカやスウェーデンのような予防歯科先進国と比較して、
歯のケアに対する意識の低さがあるという。
「日本の場合、歯科医院に通う目的は『虫歯治療』ですが、
アメリカやスウェーデンでは、
『予防』のために通院するのが一般的。
歯周病を防ぐには、
歯間ケアが非常に大事なのですが、
デンタルフロス(糸ようじ)使用率が
アメリカ60.2%、スウェーデン51.3%だったのに対し、
日本は19.4%と極端に低い。
この要因として考えられるのは、
日本では歯科で歯のケアに関する
適切な指導を受けていないことが大きいと思います。
ほかにも、アメリカとは違って、
日本は国民皆保険制度で、
病気になっても国が治療費を負担してくれる
という考えが当たり前になっているため、
歯科予防がおろそかになっていることも原因と言えそうだ。
では、口臭予防についてはどうだろうか?
やはり歯周病予防を優先すべきです。
日本人は歯磨きしていれば十分だと思っていますが、
それだけでは必要な分の6割程度しかきれいになっていません。
残りの部分をカバーするために、
デンタルフロスや歯間ブラシを使い、
歯の間に残っている食べかすや歯垢を取り除きましょう。
また、口臭対策として大事なのが唾液。
唾液には口内の洗浄・殺菌・コーティング作用などの効果があるので、
食事の際、ゆっくり咀嚼して、分泌を促すことも大切なのです。