歯垢(プラーク)に含まれる歯周病菌により
歯グキが炎症を起こし、
歯を支える骨が溶ける病気です。
歯周病はサイレントキラー
(静かなる殺し屋)といわれ、
重症になるまで自覚症状がありません。
症状が出る前に検診を受けましょう。
また、歯周病菌が全身にまわり、
心臓病、脳梗塞、肺炎、
低体重出産・早産などの
リスクが高くなることが指摘されています。
口臭の最大の原因も
歯周病といわれています。
はじめに歯周病の検査を行い、
歯周病の段階にあわせて治療を行います。
歯の治療をする前に、
歯周病の治療をすることが、
保険のルールで定められています。
定期的な検査・クリーニングは、
歯周病を進行を抑えて
歯を長持ちさせるポイントです。
歯周病チェック
3つ以上チェックされた方
→初期の歯周病の可能性があります。
5つ以上チェックされた方
→歯周病が進行しています。
早めの受診をおすすめします。
歯周病の進行
歯を磨くと時々出血します
プラーク(歯垢)(茶色の部分)の
付着により歯グキに炎症がおこります。
この段階では歯を支える骨
((灰色の部分)に異常はありません。
適切なブラッシング、
歯垢の除去
(プラークコントロール)により、
歯肉炎は治ります。
歯ぐきが腫れ、出血します
プラークが除去されず、
歯石(黒い部分)が付いてきました。
歯グキが腫れ、歯を磨く時や
物を咬んだ時に出血します。
歯石の除去と清掃方法の
改善で治しましょう。
さらに歯グキが腫れます
歯石が深い部分まで付いてきて、
歯グキがさらに腫れてきます。
歯を支える骨(灰色の部分)が
溶けてきています。
歯石の除去を深い部分まで
する必要があります。
それでも腫れが改善しない場合は、
歯周外科手術が必要です。
歯が揺れるようになります
さらに歯周病が進行すると、
歯を支える骨がなくなって
歯がグラついたり、咬む時に痛みます。
簡単なことで出血したり、
膿が出たりします。
歯石の除去を行い、
可能であれば歯の固定をしましょう。
ひどく化膿したり、痛む場合は
抜歯したほうが良いかもしれません。