むし歯菌が発生する酸により、
歯が侵されるのがむし歯(う蝕)です。
下にむし歯の進行を図にしました。
歯の断面図の黒い部分がむし歯です。
むし歯を治した後は、清掃方法を改善し、
むし歯になりにくい
生活習慣をこころがけましょう。
C1
痛くなくてもむし歯は始まっています。
この段階では、
自分で発見することは困難です。
症状がなくても、むし歯は中で広がるため
検診で早期発見し、適切な処置が必要です。
C2
むし歯が歯の神経(茶色の部分)に
近くなると冷たい物や熱い物がしみます。
むし歯を除去した後、つめ物で回復します。
神経を残すにはなるべく早く
治療しなければなりません。
C3
むし歯が歯の神経に達すると
炎症が起こり、激しい痛みを生じます。
まずは神経を取って痛みをなくしましょう。
神経を取った歯は、
もろくなって割れやすくなるので
かぶせ物になることが多いです。
C4
歯の神経が死んで
痛みを感じることはなくなります。
さらに進行すると、歯の質が少なくなり、
かぶせ物が困難になります。
ひどく進行した場合は抜歯して、
歯グキや骨が化膿することを防ぎましょう。
実際のむし歯治療について
見ただけではわからない
むし歯があります
むし歯の治療の前には、
見た目による診査と、
レントゲンによる検査が欠かせません。
歯と歯の間のむし歯は、
見た目だけの検査だけだと、
レントゲンと併用した場合の50%以下しか、
むし歯が分かりません。
また、小さいレントゲン単独で
歯の内側に進行したむし歯の90%以上が
検出できるとされています。
見えない部分、特に歯と歯の間のむし歯に
レントゲン検査が特に有効です。
正確な診断と治療のために
拡大鏡を用いています
医療先進国、北欧・アメリカの歯科医師は
テレスコープ(拡大鏡)を使用しています。
萬代歯科では最高性能テレスコープ
「サージテル」を取り入れ、
大切な歯を守っています。
裸眼では見えない部分がハッキリ見え、
精度の高い診断、治療が可能となります。
こんな時に治療します
・肉眼または拡大鏡でむし歯の穴がある
・食べ物がはさまる、しみるなどの自覚症状がある
・見た目が気になる
・レントゲンで歯の内側1/3までむし歯が進んでいる
・むし歯になりやすい
むし歯のなりやすさやセルフケアの状態、
メインテナンスに来院して頂くなど
条件によって治療の必要性は異なります。
麻酔が痛くないように
工夫をしています
麻酔が必要な場合には、注射の前に
歯ぐきの表面に麻酔の薬を塗ります。
温度差があると痛みを感じるので、
専用の機械で温められた麻酔薬を
一番細い注射針で麻酔をします。
痛みの少ない電動注射器を使用しています。
むし歯を徹底的に除去します
むし歯の再発をできる限り防ぐために、
むし歯を染め出す液(う触検知液)を使用、
取り残しがないようにむし歯を除去します。
歯を削り過ぎることも防げます。
※歯の神経をできるだけ残す場合に、
意図的にむし歯を一部残す
治療法もあります。
長持ちする治療をおすすめしています
できるだけ大きく削らずに、
(歯にやさしい)
歯を接着する材質を使って、
(むし歯が再発しにくい)
自分の歯の色に合わせた
(見た目がきれい)
治療をおすすめしています。
※むし歯の大きさ・部位などにより、
一部自費診療になります。
むし歯予防の指導
・プラークコントロール
歯ブラシだけでは汚れ除去率は約60%で、
むし歯や歯周病がコントロールできません。
フロスを使えば約90%になります。
・入れ歯やブリッジの清掃も必要です。
・砂糖によって歯にプラークが形成されます。
砂糖の摂取がむし歯発生に大きく影響します。
・フッ化物含有歯磨剤の使用
1500ppmのフッ化物高濃度の歯磨剤を使って
むし歯予防しましょう。