
高齢者にとって、転倒による骨折は
生活の質を大きく左右する重大な問題です。
厚生労働省の統計によると、
要介護状態になる原因の第3位が「骨折・転倒」であり、
その確率は約13%にのぼります。
これらは寝たきり状態を招く主要な要因の一つとして深刻視されています。
意外に思われるかもしれませんが、
実は「歯の本数」と「転倒リスク」には密接な関係があります。
歯を失うことは、単に食事が不自由になるだけでなく、
身体全体のバランス機能に悪影響を及ぼし、
姿勢が不安定になる原因となります。
具体的な調査データによれば、
自分の歯が20本以上残っている人と比較して、
歯が19本以下で入れ歯を使用していない人の転倒リスクは2.5倍にまで高まります。
一方で、たとえ歯が19本以下であっても、
適切に入れ歯を使用している場合は、
そのリスクを1.36倍にまで抑制できることが報告されています。
つまり、一本でも多くの歯を残すこと、
そして失った場合には適切な歯科治療を受けることが、
転倒事故の防止、ひいては健康寿命の延伸に直結するのです。
歯科医院での定期的な管理は、お口の健康を守るだけでなく、
全身の健康を維持するための「カギ」となります。
いつまでも自立した生活を送るために、
定期的な歯科検診を習慣化しましょう。


