

お口の健康は歯周病予防から!
定期的に受診しましょう!
令和5年度鈴鹿市の歯周病検診の結果、
要指導または要精密検査(要精検)となった人の割合は、
全体の90%でした。
歯を失う原因になる主な病気の約4割は、歯周病です。
検診をきっかけにかかりつけ歯科医をもち、
定期的に受診し、歯の健康を保ちましょう。
歯周病とは?
歯にこびりついた「歯垢(プラーク)」に住みつく
「歯周病菌」によって、
歯を支えている組織が徐々に壊されていく疾患です。
歯周病になると…?
健康な状態
健康な状態の歯肉(歯ぐき)は、
ピンク色で弾力があります。
歯ブラシでこすった程度では出血しません。
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歯肉炎
歯周病の始まりは、
歯と歯肉の境目のところが赤くはれて出血します。
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この間は自覚症状がありません!
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歯周炎(軽度)
歯肉の炎症が拡がり、
歯を歯肉の間の溝(歯周ポケット)が深くなります。
そして、歯の周りの骨が溶け始めます。
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歯周炎(中等度)
歯垢(プラーク)や歯石がさらに歯について、
炎症も広がり、歯周ポケットが深くなります。
そのため、歯もぐらつき、膿が出ることもあります。
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歯周炎(重度)
歯の周りの組織がさらに壊れ、
歯を支える力がかなり低下します。
歯がぐらつき、食べることも困難になります。
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歯の喪失
最終的に歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病菌は全身に運ばれる⁈
歯ぐきからの出血は、歯ぐきの血管が破れたことで起こります。
その破れたところから、歯周病菌が血液に入り、
全身の血流にのって運ばれて行きます。
健康な人なら、免疫力(体を病気から守る力)で
歯周病菌に対抗することもできます。
しかし、歯周病を治さず放置したり、持病があったり、
高齢であったりして免疫が落ちていると、
歯周病菌がたどり着いた場所で
住みついてしまうことがあります。
歯周病菌によって、病気が引き起こされたり、
悪化したりしているかもしれません!
歯周病で肺炎になる?!
食べ物や飲み物、唾液があやまって
気管に入ってしまうことがあります(誤嚥)。
この時、口の中に歯周病菌があると、
これらに交じって歯周病菌も
気管に侵入してしまいます。
歯周病が糖尿病を悪化される?!
歯周病菌が血糖値を下げるホルモン(インスリン)の
働きを邪魔してしまうと考えられています。
そのため、血糖値が下がりにくくなり、
糖尿病の治療がうまくできず、悪化させます。
また、歯の異常から、甘いものや炭水化物など
軟らかいものを食べる傾向につながり、
糖尿病を悪化させます。
歯周病が動脈硬化を悪化させる?!
動脈硬化が起きると、
血管の内側に脂肪性の物質がたまりやすくなります。
この物質から、歯周病菌が検出されたという
報告が数多くあります。
歯周病が骨粗しょう症を悪化させる?!
歯周病で歯が抜けると、かむ力が弱まり、
骨を作るのに必要なカルシウムなどの
栄養素を十分に摂取することができず、
骨粗しょう症が悪化してしまう恐れがあります。
いつまでも健康で、
おいしく食べることができるように、
歯周病検診を受け、適切な治療・指導を受けましょう!