歯科治療による赤ちゃんへの影響

◯お薬

妊娠中に歯科で炎症を押さえるお薬は、
安全性の高いお薬を用意しています。

痛み止めも比較的安全に使用できる
鎮痛剤を用いています。

どちらも効果が十分に得られると判断した場合に、
最小限で使用する方針です。

◯レントゲン

日本で1年に自然に浴びる放射線は、
大きいレントゲン約50枚、
小さいレントゲン約150枚に相当します。

レントゲンの方向は口の中に向けられ、
防護エプロンも着用するので、

歯科のレントゲンは赤ちゃんへの影響は
無視できるレベルと考えられています。

◯麻酔

いつも使っている麻酔の注射は
通常の2~3本なら問題ありません。
疼痛によるストレスのほうが
母体や赤ちゃんに悪影響があるとされています。

妊娠中期なら一般的な歯科治療は可能です。

できれば、赤ちゃんを考えている方は、
妊娠前に歯科でのチェック、治療を受けることを
おすすめします。

むし歯の診断

歯科医師の裁量権というのもあるのですが、
やみくもに検査・診断・治療をしているわけではなく、
ガイドラインに則って診療しています。

う触の診断にはどの検査法が有効か?

(う触治療ガイドライン第2版より)

穴が開いているむし歯は、
見たり触ったりでわかります。

穴が空いていない、かくれむし歯は
レントゲン検査を併用することが、

強い科学的根拠があり、
行うよう強く勧められています。

※レントゲン検査を希望されない方に
強制的に押し付けるものではありません。

より精度の高い診断をするために、
レントゲン検査が必要なことを
ご理解ください。

レントゲン

見える部分は視診で検査しますが、
歯や歯グキ・骨の中など見えない部分が多いので、
レントゲン撮影に頼ることが多くなります。


全体に調べるレントゲン。
大まかな歯や骨の状態、
親知らずや顎関節症、骨折などを調べます。



歯根の状態を調べるレントゲン。
神経の処置が必要かどうか調べます。



むし歯を調べるレントゲン。
特に歯と歯の間のむし歯に有効です。

場合により複数枚のレントゲン撮影を
することがあります。
被曝量は全く問題ありませんので
ご安心ください。

フィルムホルダー

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小さいレントゲン用の
位置づけをする器具を追加で購入。

治療前の診断や
治療途中の状況、
治療結果を調べるのために、

できるだけ同じ構図のレントゲンを撮って、
比較して検討する必要があります。

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左の器具はお口の小さい日本人には
使いやすいのですが、

右の器具の方が、より正確な
診断ができるとされています。

微妙に角度が違うだけなのですが、
レントゲン画像に差ができるのです。

少し苦しい場合もあるのですが、
より正確な診断、確実な治療のために
レントゲン撮影にご協力ください。

レントゲン撮影について

診断用X線は放射能(放射性物質)と違い、
体内に残りません。

レントゲンを毎日、1~2回撮影しても、
身体に影響を与えることはありません。
(毎日歯科に通う方もいませんが)

萬代歯科では、
被曝量の少ないデジタルレントゲンで、
防護エプロンを使って撮影しています。

診断・治療にはレントゲンが欠かせません。
安心してレントゲン撮影を受けて下さい。

妊娠中の歯科治療とお口のケアについて

○妊娠中の歯科治療について

Q 現在、妊娠3カ月です。歯の治療はできますか?
A 歯科治療は、できるだけ安定期(妊娠5~9ヵ月ころ)に
行うことをお勧めしています。

Q レントゲンを撮って、おなかの赤ちゃんに影響しませんか?
A 歯は、おなかから場所が離れているのにくわえ、
鉛のエプロンをしていただきますので、
おなかの赤ちゃんが被曝する量は限りなくゼロに近いため、
赤ちゃんへの被曝の影響はほぼないのに等しいことがわかっています。

Q 歯に麻酔注射をして、おなかの赤ちゃんに影響しませんか?
A 影響しません。歯科治療に使う麻酔は、全身麻酔ではなく局所麻酔です。
そのうえ血管収縮剤が入っているため、治療をする歯の周辺にしか麻酔薬は停滞しません。
おなかの赤ちゃんに影響する心配はほとんどありません。

Q 抗生物質などを服用しても赤ちゃんに影響しませんか?
A 抗生物質であればペニシリン系やセフェム系を、
鎮痛剤はカロナールなどアセトアミノフェンが比較的安全であることが
産婦人科医師の見解で明らかになっています。
必要な場合には、最小限で使うことをお勧めいたします。

○妊娠中の歯のケアについて

Q 母親が歯周病だと早産や低体重児出産のリスクが高いといわれていますが本当ですか?
A 多くの研究から、歯周病菌が出す内毒素(エンドトキシン)が
子宮を収縮させるホルモンに似ているため
早産や低体重児出産を引き起こすといわれています。
歯周病と診断された方は、妊娠中からの治療をお勧めいたします。

Q むし歯菌が感染するというのは本当ですか?
A それは本当です。
むし歯菌の中の悪玉菌であるミュータンス菌は、
お子さんが生後1歳7カ月から2歳7カ月くらいの間に、
周囲の大人から唾液を通して感染(母子伝播)することがわかっています。
妊娠中から、ニュータンス菌などの検査を受け、
出産前にミュータンス菌を減らし始めることをお勧めいたします。

見た目ではわからないむし歯があります

一見、なにも問題なさそうな歯ですが・・・

レントゲンを撮ってみると、

大きなむし歯が。
(黒い部分です)

歯と歯の間から虫歯になって、
歯の神経の近くまで進行していました。

見た目だけではわからない、
レントゲンでみつけられるむし歯があります。

むし歯治療の前には、
レントゲン撮影を おすすめしています。