口内細菌「バイオフィルム」 肺炎など重い病気の原因にも

口内細菌「バイオフィルム」 肺炎など重い病気の原因にも
(産経新聞) – Yahoo!ニュース

複数の細菌が固まり、
ぬるぬるとした状態になった「バイオフィルム」。

口の中のバイオフィルムは、
虫歯や歯周病だけでなく、
肺炎など重い全身の病気の原因になることもある。

◆菌の集合体

「台所やお風呂場の掃除をさぼると出てくる、
ぬるぬるしたものも細菌の固まり、バイオフィルムです」

口の中のバイオフィルムには、
虫歯の原因となるミュータンス菌や、
歯周病の原因となる細菌も潜んでいる。

その中で、全身疾患に関わりがあるとして
注目されているのが歯周病原細菌だ。

◆高齢者は注意

歯周病は日本人成人の7割以上がかかっているとされる。
歯周病原細菌が関わっている病気で、
高齢者が特に注意したいのが誤嚥(ごえん)性肺炎だ。

誤嚥性肺炎は、歯周病原細菌などが
唾液とともに肺に流れ込んで起こる疾病で、
高齢者に多く発症する。

高齢者は嚥下反射が低下しているため、
細菌が肺や気管支に入り込んでしまうという。

歯周病原細菌が関係している可能性がある病気では、
脳血管障害や心疾患のほか、
糖尿病や低体重児の出産との関連も報告されている。

歯周病原細菌が歯茎に入り込むと、
歯茎を通る血管を通じて全身に回ってしまう。

◆眠る前のケアが大事

口の中のバイオフィルムの予防には、
毎日の歯磨きなどのセルフケアと専門家による定期的なチェックが重要だ。

バイオフィルムは、口の動きが少なく、
刺激によって出る唾液の少ない睡眠中に増加。

歯ブラシやデンタルフロス、
歯間ブラシで物理的に除去するのが有効だ。

歯ブラシが届かない部分のケアには、
抗菌性の高い洗口剤を日常的に使うと効果が高い。

バイオフィルムが歯石になってしまうと
歯科医院で除去してもらう必要がある。