お歯黒

「お歯黒」は女性の風習だったと思われがちですが、
実は男性もお歯黒をしていた人はいたそうです。

男性のお歯黒の登場は、
女性のお歯黒が登場した大和朝廷の時代(4世紀~7世紀頃)よりも
ずっと後の鳥羽院の時代(1107~1123)。

鳥羽上皇はむし歯で非常に歯が悪く、人と話すことを嫌がり、
困った臣下たちが一同でお歯黒をして
「私たちもこのように歯が悪く黒いのです」と訴え、
話をしてもらうよう嘆願したのがその発祥であるという説もあります。

このように男性のお歯黒は公卿から生まれ
高い官位の象徴ともなり、
のちに平家が台頭してくると
平家の武将たちもお歯黒をするようになりました。

戦国時代になると、豪気の気風と合わないためか
武士は次第にお歯黒をしなくなっていきますが、
今川義元ら一部の武士はお歯黒をし続けました。

白は色を変えられるが黒は変えられない意から
「武士は二君に仕えず」という決意と誓いを示したのです。

(日本歯科医師会HPより)

現代は白い歯でいきましょう。
ホワイトニング(歯の漂白)や、
セラミック、ハイブリッドセラミックで白い歯に。

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